足の痛みの原因
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今回は最近子供達に増えていると言われている扁平足についての説明をまず行います。しかし、実際は、扁平足だけで痛みを生じることは少なく、扁平足にどういう状態が加わると症状が出やすいかを、外反扁平足・外脛骨という疾患の話をからめて説明いたします。

扁平足とは
この言葉は皆さんよくご存じでしょう。上の写真のように、外見上土踏まずが地面につくような状態と一般には理解されていると思いますが、はっきりと診断するには体重をかけた状態のレントゲン写真(上図)をとらなくてはいけません

さらに詳しく!
土踏まずの盛り上がりは医学的には縦アーチと呼ばれています。縦アーチは3歳頃からできてきますのでそれ以前の子供さんは扁平足でも心配いりません。
実際、扁平足の方は皆さんの周りにも結構いらっしゃると思いますが、扁平足で困っている・痛みが有るという方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?縦アーチはクッションの役割をしますので、これが減少すると下腿・膝・腰などにストレスがかかり痛みが起きやすくなるということはありますし、特にスポーツで長時間走り回る必要のある方は、障害が起きる頻度がスポーツをしない方に比べ多くなることは皆さんイメージできるかと思います。しかし、扁平足だけではあまり症状がでないというのが実情です。

それでは、次にどういう状態が扁平足に加わると症状が出やすいかを説明します。

外反扁平足と外脛骨
上の写真は扁平足で痛みを訴えた方の写真です。
立った状態で後ろから撮ったものですが、正常では上の写真で引いてある黒線がほぼまっすぐです。
写真のように線に角度がついているのはかかとが外を向いている状態を示し、ごらんになってわかるように足の内側が引き延ばされています。これを
外反扁平足と言います。
さらに、この方の足のレントゲン写真ですが(上図)、矢印で示した部分に骨がかけたように見えるのがおわかりかと思います。これは
外脛骨という余分な骨です。外脛骨自体は子供の10から15%に見られるもので、余分な骨が有る分、足の内側が出っ張って靴の中で圧迫されて痛いということはありますが、外脛骨だけで痛みが起きると言うことは少ないのです。
しかし、この方のように外反扁平足に外脛骨が合併すると、ただでさえ足の内側が引き延ばされているのに、それがさらに突出した外脛骨で刺激され痛みを生じる可能性が高くなります。

以上のように、
単に扁平足であるというだけでは症状はでにくく、外反扁平足という状態や外脛骨という状態が加わること事により症状が出やすくなります。

扁平足のレントゲン

扁平足の外見

外反扁平足

外脛骨

治療
足の内側に痛みが出てきた場合どうしたらいいでしょうか?
今まで述べてきたように足の内側が引き延ばされて症状が出るわけですから、内側をゆるめてやればいいわけです。すなわち、上の写真に書かれた折れ曲がった黒線が真っ直ぐなるようにしてあげればいいわけです。
そこで私たちは、落ち込んだ土踏まずを下から持ち上げてやる
アーチサポート(左写真)を使用します。アーチサポートを装着した状態の写真を見て頂くとかかとが外を向いた状態が矯正されていることがおわかりかと思います。

さらに足の裏の筋肉と土踏まずを持ち上げる筋肉を鍛える体操を指導します。子供の場合、体操を併用していくことにより土踏まずの発達をうながし、アーチサポートが必要なくなってきます。

アーチサポートを装着した状態

アーチサポート