髄核

線維輪

神経根

椎体

椎間板

椎弓

神経の束

横断面

側面

ヘルニア

正常MRI像

ヘルニアMRI像

ヘルニア

ヘルニア

腰の痛みの原因
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原因 @筋筋膜性腰痛(いわゆるぎっくり腰)
    A外傷性 :腰部打撲・腰部捻挫など
    B腰椎由来:椎間板ヘルニア・分離症・変形性脊椎症・骨粗鬆症など
    C内臓由来:尿路結石・婦人科疾患・腫瘍(胃・膵臓など)・大動脈瘤など
    D心因性

腰部椎間板ヘルニア

代表的な疾患として椎間板ヘルニアを紹介します。

当院では整形外科専門医が腰痛の診察にあたりますが、上記のように内臓由来の腰痛もあります。その可能性が有る場合は胃腸科専門医にすぐに相談し腹部の診察・検査をしてもらうことができます。
このように、各専門医間ですみやかに連携がとることが可能な点が総合病院にはない強みです。

症状:
突然の腰痛・下肢痛が特徴です。

病態
上図のように椎間板は腰椎間のクッションの役割をはたしていますが、椎間板の中心にある髄核という部分が周りの組織である線維輪を突き破って飛び出し神経を圧迫した状態が椎間板ヘルニアです。
神経根と呼ばれる、神経の枝が左右に出ていますが、左の神経根がヘルニアで圧迫されると左足に痛みがでるという仕組みです。


診察
ヘルニアが疑われる場合は、まず安静指示および痛みに対する処置(薬、ブロック注射など)を行います。それでも症状が軽くならない場合は、MRI検査をします。MRI検査を行うとどこにどの程度のヘルニアがあるか確認できます。


治療
基本は保存的治療です。すなわちブロック注射・薬・リハビリで経過を見ます。約9割のヘルニアがねばり強い保存的治療でよくなるとの報告がありますが、実際には社会的適応で手術に踏み切る場合が結構あります。なぜなら、現在の医療レベルではどれくらいの期間保存的に治療すればよくなるのかという点を明確に回答できないため、仕事を持っている方などは、「そんな不確かなことでは、職場に説明できない。早く職場に復帰しないといけない!手術で早く症状が軽くなるなら手術して下さい!」ということで手術になる例が多いのが現状です。
ここで患者様に知って頂きたいのは、手術の絶対適応(絶対手術しないといけない状態)です。それは、
@保存的治療に抵抗して痛みがとれないA足の力がどんどん弱くなるB尿意・便意が弱いまたは無い。
以上の3点です。これらの状態はヘルニアによる神経の圧迫が高度で手術によりヘルニアを取り除かないと改善が望めない時に見られる症状です。
特にABは早期の手術が必要ですので注意して下さい。
もう一つ知って頂きたいことがあります。それは手術には危険性が伴うという言う点です。現在は手術の方法も進歩し、小さい傷で手術でき、術後の安静期間も短くなったため、早期退院・早期職場復帰が可能になりました。しかし、手術には予想外の事態が起きうるのです。
手術の絶対適応でない場合は主治医とよく相談した上で、自分のおかれた状況(社会的)と照らし合わせて決めて頂きたいのです

正常な腰椎のモデルとMRI像

腰部椎間板ヘルニアのモデルとMRI像

側面

横断面