肛門科

このような症状の時ご相談下さい。

排便後に出血した

排便後に出血しましたと患者様が診察にみえたとき、私たちのところでは次のような診察と治療を行っています。

まず出血の部位が肛門か、大腸かを大腸内視鏡検査で調べます。

出血の原因が肛門の場合、痛みを伴わないときは、内痔核(図1)が原因であることがほとんどです。

この場合、まず排便のコントロールと生活習慣の指導を行うとともに、座薬か軟膏を2週間使用していただきます。

ほとんどの場合これで出血は止まりますが、止まらない場合には内痔核に直接注射をうちます(これを硬化療法といいます:写真1、図2)。この治療は外来で行い痛みもありません。

・排便後に出血した。
・排便後に何か飛び出している(指で押し込まないと戻らない)。
・排便後に肛門が裂けたようにズキズキ痛む。
・肛門の周りが痛んで座れない。
・肛門の周りから汁が出て下着が汚れる。
・肛門の周りがかゆい。


        では、各項目について説明していきます。

排便後に何か飛び出している
排便後に肛門が裂けたようにズキズキ痛む

排便後に肛門が裂けたようにズキズキ痛むと患者様が診察にみえたとき私たちのところでは次のような診察と治療を行っています。

まず肛門を診察します(みるだけで診断できますので全く痛くありません)。

裂肛(図)が原因ですので、排便のコントロールと生活習慣の指導を行うとともに、肛門に軟膏を2週間塗っていただきます。

以前に何度も裂肛をおこされているかたは、慢性化図6)しておられますので、まず特殊な軟膏(ニトログリセリン軟膏:市販されておりませんので調剤薬局に依頼して作製しています)を、1か月肛門に塗ってていただきます。これでよくならないかたには手術を行います

肛門の周りが痛んで座れない
肛門の周りから汁が出て下着が汚れる

肛門のまわりから汁がでて下着が汚れると患者様が診察にみえたとき私たちのところでは次のような診察と治療を行っています。

まず肛門をよく目でみて、次に肛門の中を指で診察(直腸診といいます)します。最後に肛門鏡というごく短いカメラを用いて診察します。

痔瘻(図9)とよばれる病態であることが多く、手術が必要です。

私たちの所では、極力肛門のまわりの筋肉(括約筋とよばれます)を切らないでなおす手術を行っております。肛門のまわりの筋肉を切ると、肛門を充分にしめることができなくなり、便やおならが漏れがち(便失禁といいます)になるためです

肛門の周りがかゆい

肛門のまわりがかゆいと患者様が診察にみえたとき私たちのところでは次のような診察と治療を行っています。

まず肛門を診察します(通常、目でみるだけで診断できますので全く痛くありません)。

食生活と生活習慣の指導を行うとともに軟膏1週間塗っていただきます。

これでよくならない場合には、もう少しくわしい検査が必要となることがあります。

肛門の構造

図1

内痔核(矢印)

写真1、図2 硬化療法

写真2 ゴム輪結紮術の器械

図3 ゴム輪結紮術の手技

排便後に何か飛び出してくる(指でおしこまないと戻らない)と患者様が診察にみえたとき私たちのところでは次のような診察と治療を行っています。

まず脱出の原因が内痔核(図)によるものか、直腸脱によるものかを診察します(いきんでいただいて、実際脱出するものをみせていただくことで診断できます)。

内痔核が原因の場合には、特殊な器具を用いて内痔核の根元をゴムでしばります(これをゴム輪結紮術といいます:写真2、図)。この治療は外来で行い痛みはありません。内痔核は10日から2週間で自然に脱落します。

ゴム輪結紮術は、内痔核が常時脱出している場合(図)にはできません。この場合には手術が必要となります。

直腸脱の場合には手術が必要です。

図4 ゴム輪結紮術ができない内痔核

図5 裂肛

図6 慢性化した裂肛

肛門の周りが痛んで座れないという患者様が診察にみえたとき、私たちのところでは次のような診察と治療を行っています。

・まず肛門を診察します(目でみるだけで診断できますので全く痛くありません)。

・原因は、1)外痔核図7) 2)肛門周囲膿瘍図8)のいずれかである場合がほとんどです。肛門を目でみるだけで診断できますので全く痛くありません。

外痔核の場合には、その場で切開して血腫(血の塊)をだすだけで痛みはただちに消失します。もちろん外来でできます

肛門周囲膿瘍の場合にも、その場で切開して膿(うみ)をだすだけで痛みは楽になります。もちろん外来でできます

図7 外痔核(矢印)

図8 肛門周囲膿瘍(矢印)

図9 痔瘻

当院では肛門疾患の最新の知識、技術を習得した医師が診療にあたっています
今まで悩んでいたが診察を受けるのをためらっていたという方お気軽にご相談下さい。